楽しい「階段」に住んでみないか
楽しい「階段」に住んでみないか

楽しい「階段」に
住んでみないか

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住宅の階段は、通常、下階と上階を繋ぐ上下移動の空間に過ぎない。平面図の端の方にしつらえてあるけれど、空間体験としては「無いもの」として認識されている。そんな階段が多いのではないか。
ところが、このプロトタイプ住宅「ソトコロ」の階段は、ちょっと変わっている。数段ずつの階段を挟んで、フロアが次々に上へと展開している。スキップフロアという空間構成だ。まるで、踊り場が巨大化して、部屋になったかのようだ。
この住宅では、階段が、単なる上下移動の機能だけでなく、空間同士を区切りつつ連続させるという中間領域としての機能も担っている。なお、もう一つのプロトタイプ「ウチコロ」は、階段室が家の中央にあり、そのまわりにフロアが配置されている。「ソトコロ」も「ウチコロ」も、リビング、ダイニング、ホビールーム、テラスなどが一体的に連続する開放的な空間だ。
これは、家所亮二が住宅メーカーとともに企画したセミオーダーメイドの住宅システムである。ここで目指す住宅像は、「楽しさと自由度」を最優先し、「お気に入りの空間」が連続する住宅というのだから、なんとも楽しげではないか。
http://www.ecorone.com
text by salta