HOUSE Y
PROJECT NAME

HOUSE Y

 

CATEGORY
HOUSE
YEAR
2010.12
AREA
埼玉県上尾市
OUTLINE
郊外に建つファミリーのための住宅です。
敷地に入ってから室内にたどりつくまでに、気持ちが切り替わるようにデザインされています。お施主さんの生活をじっくり見つめることによって自然に生み出された、「家族との時間」をテーマにした住宅です。
HOUSE Y
施主夫妻の夫は建設関係の仕事に従事している。仕事柄、オンオフがないような不規則で忙しい生活だ。
そこで家所亮二が考えたのは、夫が限られた休息時間の中で「家に帰ってホッとする感覚」を最大限に感じるためにはどうしたらよいかということだった。その答えが、「家族とつながる」を最優先し、さらにそれを一歩進めて、「家族とつながる=社会と切り離す」と捉えて生み出される家だった。
HOUSE Y
HOUSE Y
HOUSE Y
具体的に設計されたのは、以下のようなシークエンス(空間体験の流れ)だ。
敷地に入ると、飛び石を配した長いアプローチが設けられている。夫は、飛び石を踏む一歩一歩に意識を集中していく。すると見えてくるのは、住宅らしからぬシンプルな白い箱と、その壁面に光るLED照明だ。エントランスにたどり着くと、そこにはスケールアウトした扉。扉を開けると、室内ではなく、まだ屋外空間(中庭)が続くという非日常的な空間体験だ。
そして気づけば、その中庭は、子供部屋やリビングといった家族の空間で囲まれている。こうした一つひとつのステップが、住まい手の意識を徐々に日常(仕事)から切り離し、家族と家の存在を感じる時間へと向かわせる。
一方、室内の構成は明快で、1階は、主寝室や子供部屋などの個室を集めたプライベート空間。2階は、リビング、ダイニング、キッチンといったパブリック空間。2階は完全に家族とコミュニケーションをとるためのスペースだ。

目的を明確化して設計された住宅「HOUSE Y」は、施主のオンオフの意識を明確に切り替え、家族との時間をより濃密なものにしてくれるだろう。
HOUSE Y
text by salta