HOUSE  S
PROJECT NAME

HOUSE S

 

CATEGORY
HOUSE
YEAR
2010.03
AREA
埼玉県鳩ケ谷市
OUTLINE
埼玉県に建てられた住宅プロジェクトです。
ヒアリングでお施主さんの趣味を知るうちに、屋外空間の新しい在り方をテーマに据えることにしました。従来のテラスやベランダとはまったく違う屋外空間が提案されています。
HOUSE S
クライアントは、アウトドア好きである。ならば、彼らの生活を大きく変えるような屋外空間を提供してあげたい。それが、「HOUSE S 」のすべての起点となる発想である。
HOUSE S
HOUSE S
この住宅の平面計画における最大の特徴は、2階のLDKスペースが、同じ面積で同じ形状の屋外テラスに面していることである。
つまり、「1:1」で存在する内部空間と外部空間。その二つの空間が、ガラス1枚を挟んで並んでいる。
ここで、もしあなたが「広いテラスがあっていいなあ」と思ったならば、もう一度よく写真を見ていただきたい。重要なのは、「テラスが広い」ということではない。
「1:1」ということに意味がある。
通常の主従関係は、LDKが「主」で、そこに添えられたテラスが「従」である。しかし、LDKとテラスが同じ形状と同じ面積をもって向き合うことで、その主従関係は消えていく。両者はフラットな関係になる。
すると、どうなるか。
どちらがLDKでもよいかもしれないし、両者がLDKでもよいかもしれない。そもそも「LDK」や「テラス」という呼称すら必要なくなるかもしれない。そんな状態が、住み手の意識を変え、「室内での生活を基本として、そこからわざわざテラスに出る」という発想が消える。その結果、ライフスタイルが変わるかもしれない。家所亮二は、そう目論んだ。
「LDK」や「テラス」という固定概念の消えたこの住宅では、室内であれ屋外であれ、人は純粋にその空間の特徴(明るさ、心地良さ、素材感など)に向き合って、「この空間をどう使いこなしてみようか」と考え始めるだろう。
HOUSE S
text by salta